喪中はがきはほとんどが定型文で印刷してしまうから、特定の人にだけ伝えたいことがあったときに添え書きをしてもいいんだろうか?
喪中はがきのマナーとしてやはりダメなのかなと思いますよね。喪中はがきに添え書きがされているのを見たことが無いと思いますがまるでダメという事ではないんです。何がダメなのか何がいいのかを説明します。
喪中はがきのマナーで添え書きは違反なの?
喪中はがきに一言添え書きをするのは、マナーとしてダメというようなことが言われていますが、何も書いてはいけないという事ではありません。
添え書きというのは年賀状でよく書く
「旧年中は、格別のご指導賜りまして誠にありがとうございました。」
「本年もどうぞよろしくお願いいたします。」
これらの言葉も添え書きになるんです。
添え書きも喪中はがきというものの性質を考えてみると何を書いていいのかが分かってくると思います。
喪に服す期間を喪中といいますが、喪に服すってどういったことをするのか?現代では考えられない事ですが、儒教から発生しているものなので、考え方は相当古いです。
一定の期間喪服を着て、亡くなった方の冥福を祈り、慎ましく家の中に籠って生活をすること。
喪服を着るという事は、華やかに着飾ったりする気持ちになれないことの表れで、慎ましくという中には、観劇を見に行ったりお祝い事をするとか晴れがましい席にも出る気持ちになれないから家に籠り故人の冥福を祈ります。
ってことが喪中ということなんです。
今は、喪中期間を1年としていますが、昔は親族のだれが亡くなったかで喪中期間も違ってきます。もし、そのまま残っていたら1年も家に籠らなきゃならないから大変ですよね
そんな喪中期間だからとはがきで知らせしているのに、おめでたいことなどを添え書きとして書かれていたらどうでしょうね。
もし、「次の女子会は出席します。楽しみ~」とか「また、美味しい物を食べに行こうね」なんて書かれていたら受け取った人は、本当に喪中なの?と違和感をもってしまいます。
私なら喪中はがきの意味が分かっていないなヽ(`Д´)ノプンプン となってしまいますよ。
自分が喪中ハガキを受け取った時に楽しい予定が添え書きとして書かれていたらどう思うのかを想像してみてください。
では、どんな事なら添え書きをしてもいいのか?
喪中はがきに一言添えでお礼を書きたい!
お礼といってもいろいろありますよね
何か頂いたお礼、職場の企画でお世話になったお礼、遊びに行ったときに世話になったお礼などありますが、これって故人には関係がないお礼ですよね。
故人に関係があるお礼といえば、病気見舞いをしてもらったことへとか、葬儀にきてもらったお礼などがあります。
亡くなった方関係のお礼なら喪中はがきに添え書きしても違和感がありません。
香典返しの中に会葬礼状は入っていますが、喪主からのお礼ではなく自分の友人が葬儀に来てくれたことへのお礼はやはり一言入れたいですよね。
葬儀の間は友人たちの近くに行ってお礼が言えなかったと思っていればこそ、喪中はがきに入れたくなると思います。
「葬儀の際はご会葬くださいましてありがとうございました」
こんな感じの1行だけなら添え書きをしても大丈夫ですよ。
喪中はがきで近況報告を書きたい
近況報告にもよりますが、結婚しましたとか子供が生まれました等のおめでたい報告は、喪中はがきに書く事はやめましょう。
喪中はがきで、「近親者が亡くなった悲しみから祝い事などをする気持ちなれないから年賀状を出せません」と言っているのに、「おめでたいことも有ったのよ」と報告するのは可笑しいですよね。
ただ、気心の知れた友人だった場合には、自分の状態を報告するのは有りではないかと思います。
というのも、私が友達から受け取った喪中はがきに手書きで「元気に生活してます」と書かれていてホッとしたからです。
友達は闘病生活をしていた母親を亡くしてから体調を崩していると聞いていたのです。お互いに忙しく会えなかったので、喪中はがきに添えられた言葉で元気になったんだとホッとできました。
今どきはメールやラインで簡単に連絡がとれるでしょうと思うでしょうが、老眼になってくるとチマチマとスマホを見ながら文章を作るのが大変なんですよ。
時間もかかるからどんどん面倒になってくるんです。
年が明けてから、寒中見舞いが届いてより詳しく元気になったことが書いてありました。
友達のように相手が心配しているであろうことなら、一言の添え書きは心遣いになるんだなと思いましたよ。
さいごに
お礼の言葉と近況報告は大丈夫と書きましたが、両方を入れるのはやめましょう。どちらか強く思う方にして後は寒中見舞いを出すようにしましょう。
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