よく使う押し入れは空気の入れ替えもできているからなのか、それほどかび臭いということは無いのに、季節物などを収納している押し入れを開けるときは意識せずとも息を止めてしまっています。
短期間でもカビが発生してしまっていて、カビの臭いが押し入れの中に充満しているのを体が覚えているんですね。
徹底したカビ除去をしないといつまでもこの悩みは解消されない!
ということで、カビ除去と臭い取りをやりました。参考になったら幸いです。
押入れの黒カビを除去するには
押し入れに繁殖している黒カビは、フワフワと浮いているというよりはしっかりと根付いているというか、黒ペンキを塗ったようになっていませんか?
ベニヤなどの木材に浸透してしまっている感じです。
他の色のカビより黒カビは色素沈着してしまうのでキレイにするのが大変なんです。
我が家の押し入れはとにかく湿気が凄かったので風の通りが悪い部分に黒カビがびっしり繁殖していました。
黒カビ除去のために準備するもの
装備
マスクと手袋を着用、ゴーグルなどの目を保護するものもあると更にいいです。
カビ取りをするということは胞子を舞い散らせてしまうことにもなるので、目、鼻、口などを保護したほうがいいです。
我が家はカビがあちらこちらで繁殖しているのでそれを除去するときに目を保護しないで作業すると夕方には目ヤニがついていますから、たぶんカビが関係しているのかなと推測しています。
準備するもの
アルコール除菌スプレーあるいは消毒用エタノール
黒カビが色素沈着してしまっているようなら、カビホワイトというカビ除去スプレーがおすすめです。
木材用以外にも衣類用や壁紙用など素材別のものがありますよ
雑巾代わりに捨ててもいい、使い古しのタオルや綿の下着やTシャツ類を小さなハンカチくらいの大きさに切ったもの。
カビを拭った雑巾を入れるビニール袋
押入れのカビを掃除する手順
押し入れに入っているものを全部出して、カビが発生しているあたりに置いてあったものは、外周と内部をチェックしてカビが付いていないか見てください。
我が家では、プラスチックの衣装箱などの内部もかび臭くなっていたので、中のものをすべて出して洗い直し、衣装箱内部も消毒用エタノールで拭いてから、外にだして日光消毒しました。
押し入れの壁についたカビを除去するには、まずカビが発生している部分に消毒用エタノールを吹き付けてから雑巾で拭き取ります。
一度拭き取っただけで雑巾が真っ黒になります。同じ面で拭き続けるとカビを広げる可能性があるので、こまめに面を変えたり、捨てて新しいものに交換したりしてください。。
消毒用エタノールで拭いても黒い色があまり薄くならない場合には、カビホワイトを試してみてください。
カビキラーなどの塩素系漂白剤が入っているものを使えば、色が薄くなりますが漂白剤を洗い落とすことができないし、臭いもきついですよね。カビホワイトはほとんど臭いません。そして洗い流さなくてもいいです。
我が家の場合はちょっと状態が良くないのでわかりずらいと思い、スノコでどのくらい黒カビがキレイにとれるのかを試してみました。
このスノコは、押し入れに入れていたもので、黒カビがびっしり張り付いていたものをビニール袋に水と漂白剤を入れて1晩浸けおきしたものです。キレイにならないので処分するしかないとあきらめていた物です。
カビホワイトを吹き付けて、半日後がこれです。新品かと思うくらいに綺麗になりました。匂いも全然なく洗い流すこともしないでいいからとても楽です。
我が家のようにべニアがボロボロになってしまっている場合には、べニアの奥深くまでカビの菌糸がはいりこんでいるでしょうからべニアを剥がして張り替えるのがベストな方法です。
押入れのカビのにおいを消臭するには
カビをすべて除去できると、臭いはかなり無くなります。
が、今まで押し入れに入れていたものもしっかりカビ取りをしておかないと元に戻したときにカビの臭いが戻ってきてしまいますので押し入れの壁だけでなく収納するものも全部チェックして除去してください。
カビ取りをして壁などを乾燥させている間は押し入れは全開になって風を通していると思います。臭いを発生させていた原因のカビを除去してしまえば、あとはこもっていた臭いを風通し良くして出してしまえば臭いません。
また、収納するものを戻すときには風が奥まで通るようにビッシリと詰め込まないように工夫してください。
以前、カビたところを見なかったことにしようと、カビ除去を適当にやってから段ボール等で隠してしまったことがあります。
表面上はカビが発生していないのに、カビの臭いがきつくなり発生源を探したら、隠した段ボールの裏側にビッシリと黒カビが・・
隠すのではなくさらけ出して風を通してあげれば良かったのに、湿気をたっぷり吸いこむ段ボールで隠したためにひどい目にあったことがあります。
見た目にはカビがない、何かで隠しているつもりもなくても何かの裏側で発生している可能性もありますので、押し入れの隅々まで確認してくださいね
押入れのカビを予防するには
押し入れはカビにとって繁殖するのにいい環境が整っているからなので、それを壊してしまいましょう。
カビが繁殖する条件とは、栄養源と湿度と温度そして酸素の4つが必要だそうです。
この4つの中でも湿度を低く抑えることができれば、カビの発生を予防することができます。
押し入れの中の湿度について
カビは15~50%程度でも繁殖することができるけど、一番好む湿度が80%以上と言われています。
湿度が低い(15~50%)場合にはヒッソリと身を潜めているけど、高湿度(80%以上)になったら一気に繁殖するということではないでしょうか?
ベッドで寝ている家庭がほとんどでしょうから、毎日布団を押し入れから出し入れすることは無いと思いますけど、この一晩寝た布団というのは凄い湿気を含んでいるということを知っておいてください。
フローリングに直接、敷布団を敷いて寝るとよくわかるんですが、朝起きて敷布団を畳むとフローリングが濡れています。
布団が一晩で湿気を含む量が想像以上で驚きますよ。
そんな布団を朝起きて畳んで押し入れに入れてしまうと押し入れの中の湿度は上がってしますよね。
もし、お客さんがお泊りできてお布団を使った場合にはしっかり干してからしまうようにしてくださいね。
布団に限らず、段ボール箱などの湿気を含みやすいものも押し入れに入れないようにしましょう。
我が家は鉄筋コンクリート住宅なので、外と接している壁などは冬に気温差による結露をしてしまいます。押し入れなどは、対策をしておかないと湿気というより雨だれのようにポタポタと水が垂れてきてしまいます。
対策とは、外と接している壁に断熱材を貼り付けることと、押し入れ内に空気の流れを作っておくことをしています。
具体的には、窓などにはる結露防止のプチプチを壁に張ったこともありますが、あまり効果がありませんでした。それよりもスタイロフォームを隙間なく張り付けたほうが結露しませんでした。
そして、空気の流れを作るのは、押し入れのふすまを外してカーテンを取り付けることで空気が押し入れに入るようにしました。
普通のカーテンも使ってみたのですが、重いようで空気の流れができなかったので、不織布を使って作ってみました。カーテンにするくらいの不織布は100均の布団袋を解体したらちょうど良かったですよ。
ダイソーの300円コーナーで長い突っ張り棒を買ってくれば、簡単に押し入れのカーテンが出来てしまいます。
布が軽いから人が近くを通るだけで風が起きてイイ感じです。
押し入れの中にある栄養源とは?
発生している部分が壁や床材に使われているべニアや木材の場合は、もう直接べニアや木材そのものが栄養源になっています。
プラスチックなどの場合は、プラスチックそのものも栄養源しているようですがそこに付着しているホコリなども栄養源になっています。
ということは、もう排除することができません。
カビが発生する温度と酸素
カビは0℃前後でも発生することができるので冷蔵庫も油断できないんですよ
そしてカビが一番好む温度が20℃から25℃だそうで、人間が好む温度と同じなんですね。
この温度に関してもどうにも対処することができませんね。
また、酸素についてですが、ほんのわずかな酸素で繁殖できてしまうそうです。
我が家で押し入れにカビ対策ができていなかったときに、客布団の保存に困っていました。使っていなくても湿っぽいからかび臭くなってしまうんです。
そこで、圧縮袋を使って収納してみたら、カビの臭いがしなくなったんです。たぶん、空気を遮断したことでカビの発生を抑えることができたんではないかと思っています。
さいごに
カビとの戦いは、押し入れだけにとどまらず、家じゅう至る所でやっています。
湿気があるところにはカビが発生するとわかっているので、できる限り物が密接にならないように隙間を開けて常に風が通るようにしています。
密接にならないようにって今はやりのソーシャルディスタンスをカビ対策でも有効なのね
コメント