「連日の猛暑で体が付いていけな~い」と愚痴をこぼしても暑さがどうにかなるわけでもない!それでも、クーラーの効いた部屋に逃げ込めればいいですが、東北地方では酷暑というものとは、これまで無縁だったのでクーラーの無い家が多いそうなんです。
先日、親戚のお嫁さんと話していて実家のある東北のご両親の心配をしていたんですよ。70代の両親が暮らしている家にはクーラーがないのに、今年の暑さで熱中症になってしまうんじゃないかとと心配とのこと。離れているから余計に心配ですよね
その時に、会話したことが凄い参考になったと言ってもらったので、同じような状況の人のためになるかと記録しておきます。
高齢者が熱中症を予防するには
熱中症になるのって炎天下で作業をしている時って思いがちだよね。でも高齢者が熱中症になるのは室内が多いらしいよ!
気温が高いときはもちろん注意するけど、一番気をつけなければいけないのが、湿度が高い時。
梅雨時のジメッとしたときって、肌がベタベタしているよね。湿度が高い時は汗をかいても気化しないため汗が肌に張り付いているからなんだって!
同じ事が気温と湿度が高い時にも起きていて、さらに汗が気化しないから体内に熱がこもってしまって熱中症になってしまうとのこと。
特に、高齢者は体温の調節機能が落ちてきているから、暑いというを自覚しにくくなってきているので注意がより必要になってくる。
「自覚できないのでは、注意させることもできないよね!離れて住んでいる娘としてはどうすればいいのかな」
自分の肌感覚で分からないなら、視覚で教えてあげられるようにすればいいんじゃないかと思うんだ。
わが家にあるデジタル温度計は、気温と湿度以外に熱中症注意の文字が現れるものがあるの、これを実家にプレゼントしてあげて常に目にする場所に置くようにして貰ったらいいんじゃない?
熱中症注意がでたら、水分補給をマメにするようにとか、風通しのいい場所にいるようにとかね
あと、熱中症というものが良くわかっていないと思うから、どんなに怖いものなのかというのも説明してあげて、さらに娘として辛い思いをしてほしくないから面倒だろうけど注意してほしいと、感情に訴えるのも効果があると思うよ
東北って脳卒中予防とかは真面目に取り組んでいるでしょ、旦那の実家が東北だから同じだと思うんだ!熱中症も脳にダメージを与えてしまい死に至る病気であることを説明すればわかってくれる気がする。
熱中症の予防をするための水分補給は
「熱中症を予防するための水分補給って、1日にどのくらいとればいいの?」
熱中症にならないために1日に摂取するといい水分は2.5ℓって言われているけど、飲み物だけじゃなく食べ物からも1ℓほど取れているから実際に飲む量は1.5ℓほど。
これは、ちゃんと3食バランスよく食事をしている場合のことだから食欲がないといってあまり食べてないと1日に摂取する水分がたりなくなってしまうからね。
「こまめに水分を摂るようとか、喉が渇いたときでは遅いとかいうけど・・・・年寄りにそれを分かりやすく伝えるにはどうすればいいの?」
高齢者にマメに水分を摂るようにといっても、本人がマメにと思っているのと現実が違ったりするだろうから、スケジュールのようなものを示してあげるのが良いと思うよ。
熱中症って、寝ている間とかお風呂に入っている時とかも危ないって言われているから、寝る前と起きた時にコップ1杯の水を飲むようにするといいし、お風呂も入浴前後にコップ1杯の水を飲む。
それ以外にも、食事の時や10時と3時のおやつの時間には、言われなくてもお茶を飲んでいるよね。
起きたら1杯、朝食で1杯、10時で1杯、お昼で1杯、3時で1杯、夕食で1杯、お風呂に入る前に1杯、お風呂から出たら1杯、寝る前に1杯
合計で9杯×200ml=1800ml
「そう言われると案外と高齢者って水分補給しているね」
「でも、飲んでいるのは夏でも熱い緑茶だけで、冷たい飲み物は体を冷やすからって言って飲まないんだけど・・・暑いときに熱い飲み物を飲むのってダメなんじゃないの?」
散歩に行ったりという軽い運動などをした場合は、常温の物を飲んでほしいね。日常では熱いお茶でも飲まないよりはいいんだけど、少しでも動いた場合にはその分水分が減るから早く体に取り入れて欲しい。
喉が乾くという感覚が鈍くなっているから、熱いお茶をフーフーしながら飲んでいると、量を飲まないうちに満足してしまったりするのが怖いよね。
田舎は、ご近所付き合いが濃いだろうから、ご近所の人にもマメにお茶会をしてもらうようにお願いしておくのもいいかもよ。こちらからも茶菓子になるようなものを送ればお茶会の名目もできるでしょ。
熱中症の予防はお茶でも大丈夫?
「お茶ってカフェインが入っていて利尿作用があるからダメって聞いたことがあるんだけど」
アメリカ医学研究所の研究によると、カフェインの利尿作用には耐性がつくことが分かったそうなの、普段からお茶などのカフェインを摂っていて習慣化していれば耐性がついていて利尿作用はほとんど起こらないんだって。
私も緑茶が好きで、子供のころから良く飲んでいるけどトイレが近いって感じた事はないな~と、アメリカ医学研究所の記事を訳したものを読んだ時に思った。
また、緑茶にはビタミン類やミネラルが含まれているから、水を飲むよりも熱中症には良いんじゃないかと思う。
お年寄りはお茶の時間になるとお茶請けに漬物と甘いお菓子が出されるよね。これもお茶に塩分と糖分で熱中症対策になっているんじゃないかと、私は思っているんだ。
さいごに
クーラーが嫌いとか無い場合の高齢者の熱中症予防には、水分補給をうるさいくらいに言っておくことが一番かなと思います。
田舎なら家の周りに木が多く、土の部分があるから都会ほど暑くならないから、まだクーラーなしでも大丈夫でしょうが、これからますます地球温暖化で田舎でもクーラーなしでは過ごせなくなるかもしれませんね。
これからの課題がクーラー設置の説得でしょうか?
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