PTAの会長を引き受けると様々な場面でスピーチをしなければいけなくなりますよね。私もPTA副会長を引き受けた時には、予期していない時に挨拶をと言われて焦りました。
でも、卒業式などの式典は予め分かっている事なので、準備期間があります。と言ってもどのような話に持っていくのかなどの悩みは尽きませんけどね。
もし、今現在祝辞の文章にお悩みなら、PTA会長に祝辞の文章をどのようにすればいいのかと相談を受けた時に集めた資料がありますので、参考にしてください。
小学校卒業式でPTA会長の祝辞の文章の組み立て方
祝辞の文章構成としては、卒業生へのお祝いの言葉を述べてから、PTAを代表しての祝辞だと伝えます。(司会の方に紹介されているからやらなくてもいい気もしますけどね)
次に来賓に出席に対してのお礼などを入れる方もいますが、最初に延々とお礼続きになるよりは主役である卒業生へのメッセージを伝えた方が、子供たちも飽きません。
最後に、保護者に対してお祝いの言葉とPTAへの協力のお礼、来賓や地域の方へのお礼と、学校側への感謝の言葉で締めくくります。
文章構成
①はじめの言葉 (卒業生へのお祝いの言葉を入れ)
②本題 (テーマを決めるといい)
③最後の言葉 (保護者にお祝いとお礼、教職員へ感謝)
この3部構成で文章を組み立てていくのが卒業式会場にいる全員に向けてのスピーチができます。
はじめの言葉や最後の言葉に関しては、次の章で文例をだしていますので参考にしてください。
一番、悩むのが本題となる部分ですが、どんなメッセージにするのかは、全体にどのようなテーマにするのかを決めると全体像がつかめてきますので、最初にテーマを決めるといいです。
テーマと言うのは、失敗を恐れずに「挑戦」してくださいとか、「夢」を持って大きく羽ばたいてくださいなど「挑戦」「夢」「仲間」などのことで、ことわざや学校生活での話に絡めてもいいし、自分の小学生時代の話から持って行ってもいいです。
祝辞のスピーチで使われる文例
お祝いの言葉やお礼の言葉などは、ほとんど定型文となっているので、組み合わせるだけで、話が繋がります。
はじめの言葉
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卒業生へ
・みなさん、卒業おめでとうございます。
・巣立ちの日にふさわしい快晴の朝となりました。
・卒業生の皆さん、今日は、ほんとうにおめでとうございます。
・卒業生のみなさん、ご卒業おめでとうございます。
・◯◯◯名の卒業生の皆さん、今日はご卒業おめでとうございます。
・◯◯小学校を卒業される皆さん、心よりお祝い申し上げます。
・平成◯◯年度卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
・本日卒業を迎えられる◯◯◯名の皆さん、おめでとうございます。
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自己紹介
・PTAを代表して一言挨拶を申し上げます。
・PTAを代表して、ひと言お祝い申し上げます。
・PTAを代表いたしまして、一言お祝いの言葉を述べさせていただきます。
・平成○○年度の卒業式にあたり、PTAを代表いたしまして、お祝いの言葉を申し上げます。
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終わりの言葉
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卒業生へ
・これからのみなさんの活躍を楽しみにしています。
・中学校へ行っても、いまの気持ちを忘れずにがんばってください。
・ゆく道はそれぞれでも、みなさんは一生の友達です。
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保護者へお祝い
・保護者のみなさまにもお祝い申し上げます。
・保護者の皆様方、本日はおめでとうございます。
・ご家族のみなさまもさぞお喜びのことと思います。
・保護者のみなさま、本日は誠におめでとうございます。
・保護者の皆様、本日はお子様のご卒業、誠におめでとうございます。
・保護者の皆様、本日はお子様のご卒業、心よりお喜び申し上げます。
・保護者の皆様、本日はお子様のご卒業おめでとうございます。
・ここまでお子様達を育てて来た保護者の皆様。改めておめでとうございます。
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保護者へお礼
・みなさま方にも、本当にお世話になりました。
・保護者の皆様、6年間PTA活動にさまざまな形でご協力いただき、ありがとうございました。
・これまでPTAの活動にご理解とご協力をいただき、ありがとうございました。
・保護者の皆様、6年間PTA活動にご協力頂きありがとうございました。この場をお借りいたしましてお礼申し上げます。
・6年間PTA活動に様々なご協力をいただきましてありがとうございました。
・六年間の永きに渡りPTA活動にご理解とご協力をいただきまして、ありがとうございました。
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来賓及び地域の方へのお礼
・来賓のみなさま、お忙しいところ、ご出席頂きまして、まことにありがとうございます。
・ご来賓の皆さま、地域の皆さまには、お忙しい中ご臨席を賜りまして、ありがとうございました。
・皆さまのおかげで私たちの地域の子どもたちは、こんなにも素直にすくすくと成長することができました。
・常々、暖かく見守ってくださった地域のみなさま心よりお礼を申し上げます。ありがとうございます。
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校長先生および教職員への感謝
・6年間、ありがとうございました。
・いままで本当にありがとうございました。
・職員のみなさまには、心より感謝申し上げます。
・6年間、子どもたちを温かく導き見守ってきてくださったこと、誠にありがとうございました。
・子どもたちが今日、この卒業の日を迎えることができましたのも、ひとえに先生方のこれまでのご指導のおかげと存じます。
・校長先生はじめ教職員の皆様、6年間子供達を温かくご指導いただき有難うございました。
・最後になりましたが、校長先生はじめ教職員の皆様、子供達を温かくご指導いただき、PTAとしてだけでなく一人の親として、心から感謝申し上げます。
・校長先生を始め、先生方には毎日の学校生活で子どもたちをご指導くださり成長を共に見守っていただきました。心より感謝申し上げます。
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結びの言葉
・結びに、ここにご臨席の皆様方のご健康とご多幸をお祈り申し上げまして、祝辞といたします。
・どうぞ今後とも変わらぬご支援をいただきますようお願い申し上げまして、私の挨拶とさせていただきます。本日は誠におめでとうございます。
・子ども達は今日、巣立って行きますが、子ども達が交流・相談に来た時は、変わらぬご指導をいただきますよう、お願い致しまして、お祝いの言葉とさせていただきます。
・これから大いに活躍されることを祈念いたしまして、お祝いの言葉とさせていただきます。
・今後とも変わらぬ愛情とご支援をいただきますようお願い申し上げまして、私の挨拶とさせていただきます。
・卒業生の皆さんそれぞれの夢がかなうように、心からお祈りして、私のごあいさつとさせていただきます。
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小学校卒業式でPTA会長の祝辞の例文
文例などを組み合わせて祝辞の例文を作ってみました。
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例文1
◯◯小学校を卒業される皆さん、心よりお祝い申し上げます。
PTAを代表いたしまして、一言お祝いの言葉を述べさせていただきます。
小学校 六年間で勉強したこと、友達と遊んだこと、部活動や行事でがんばったことなどのたくさんの思い出ができたことと思います。
その思い出を胸に春からはまた新たな一歩が始まります。
そんな新しい世界へ踏み出して行くみなさんに、ひとつの言葉を贈ります。
「冬来たりなば春遠からじ」という言葉を覚えておいてください。
寒く厳しい冬の時期を耐え抜けば、必ず暖かい春がくるように、辛い時期を耐え抜けば、幸せがめぐってきますという意味です。
これからみなさんは、子供時代を卒業してどんどん大人への道に進んでいきます。その道には楽しいことや幸せと感じることがたくさんあります。でも、一方で困難なことや辛いと感じることもあります。そのようなことが長く続いていくような気がする時に思い出してください。
辛いことがあった時にはすぐそばに楽しいことや嬉しいことが近づいてきている証だと思っていれば、辛いことも頑張れますよね
どんなに辛いことや大変なことがあってもそれを乗り越えていける力がみなさんにはあると信じています。中学校にいっても頑張ってください。
さて、保護者の皆様、本日はお子様のご卒業、誠におめでとうございます。
また、六年間PTA活動にさまざまな形でご協力いただき、ありがとうございました。
ご来賓の皆さま、地域の皆さまには、お忙しい中ご臨席を賜りまして、ありがとうございました。
皆さまのおかげで私たちの地域の子どもたちは、こんなにも素直に すくすくと成長することができました。
いつも子どもたちの安全のためにご尽力いただいておりますことを、この場をお借りいたしましてお礼申し上げます。
最後になりましが、校長先生はじめ教職員の皆様、子供達を温かくご指導いただき、PTAとしてだけでなく一人の親として、心から感謝申し上げます。
どうぞ今後とも変わらぬ愛情と、ご支援を頂きますようお願い申し上げまして、私のお祝いの言葉とさせて頂きます。
本日は誠におめでとうございます。
平成○年3月○日
○○市立○○小学校PTA会長 □□ □□
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例文2
卒業生の皆さん、本日はご卒業 おめでとうございます。
PTAを代表いたしまして、一言お祝いの言葉を述べさせていただきます。
6年前、満開の桜のもと手を引いて門をくぐった時は、自分の背中より大きなランドセルを背負って、学校まで無事に歩いて行けるのだろうかと心配をしたものでした。今大きく立派に成長した皆さんを見てとても感動しています。
小学校での6年間、皆さんは毎日勉強に励み自分の力を養ってきました。
運動会での表現運動は、仲間と気持ちや動きを揃えることはとても大変なことだったはずです。一人ひとりの力強くてリズミカルな動き、全員が心と体を一つにしてました。
6年生の音楽発表会での出し物はどのクラスも真剣で、皆さん一人一人の堂々とした歌声や周囲と呼吸を合わせてる姿は、とても感動しました。
皆さんも、一つ一つの行事を経て、目標に向けてみんなでがんばることの素晴らしさを学んだことでしょう。
四月からは中学生としての新しい生活が始まります。中学では○○っ子の仲間たちだけでなく、ほかの小学校の人たちとのたくさんの出会いがあることでしょう。
この6年間、小学校で学んだ一つの目標に向けてみんなで取り組む気持ちを大切にして、中学校でも助け合って、これからの道を進んでいってください。
保護者の皆さま、本日はお子様のご卒業おめでとうございます。長かったようで短く感じた6年間ではなかったでしょうか。
今日、節目の日を迎えられたことに、心からお祝いを申し上げます。
また、長い間、PTA活動にご協力いただき、ありがとうございました。
ご来賓の皆さま、地域の皆さまには、本日は、お忙しいなか、ご列席いただきありがとうございます。
子どもたちが立派に卒業できるのも、皆様が学校の内外で温かく見守ってくださったおかげです。
この場をお借りしましてお礼を申し上げますとともに、今後とも○○小学校児童をご指導いただきますよう、よろしくお願いいたします。
最後になりましたが、本日まで、深い愛情を持って、子どもたち一人ひとりに、ご指導くださいました、
○○校長先生をはじめとした教職員のみなさま、心より感謝申しあげます。
結びに、ここにご臨席の皆様方のご健康とご多幸をお祈り申し上げまして、祝辞といたします。
平成○年3月○日
○○市立○○小学校PTA会長 □□ □□
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まとめ
祝辞は、はじめの言葉と終わりの言葉はほとんどが定型のようになっていて、少し言葉を変える程度で大丈夫です。
一番力を入れる部分が卒業生へ贈る言葉です。この部分は、お礼関係の固い言い回しではなく、子供に聞き取りやすいように柔らかい言葉にするといいですよ。
保護者はじめ先生方もこの部分だけはしっかり聞いてくれますので、逆に文章を考えるのが大変と言う部分でもありますけどね
自分らしく、口調も変えて話すようにすると親近感がもてるかもしれません。
PTA会長としては最後の祝辞になるでしょうから、がんばってくださいね
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