我が子が通っていた小学校では、卒業式で保護者代表が読む謝辞を卒対委員長がすることになっているんです。
PTAの役員の中で、一番楽しいのが卒対委員なので、なり手は沢山いるんだけど委員長になりたい人はいないんですよ
謝辞を読まなきゃいけないのを知っているからなんですけどね
私もそれは知っていたけど、3人の子供がお世話になった小学校だし、末っ子が卒業するということで、引き受けたんです。
年が変わって卒対の仕事も大詰めになったころに、教頭先生から謝辞の参考にと歴代の謝辞が書かれた奉書を渡されました。
あ~そうだ!文面も私が考えなきゃいけないし毛筆で書くんだ!
何とかなるでしょとのんきに構えていたのが一瞬で吹き飛び、それから焦って情報収集をしてなんとか当日のお役目を果たすことが出来たんです。
他の小学校では、校長先生から直接依頼されるとか決まりが無いようなところもあるようですね
そうなると、私以上に焦るでしょう。
そんな方のために私が調べたことを書きだしておきますので参考にしてください。
小学校卒業式での謝辞の書き方
謝辞と言うのは、6年間お世話になった教職員や地域の方たちにお礼をすることだけど、かしこまった言葉では、心が無い気がしたんです。
形式だけの謝辞は、先生もうれしくないですよね
最初こそちょっと気取った文章にしたけど、どんどん子供のエピソードになってくると本当にお世話なったんだ!
こんなやんちゃな子供たちを自分で考えて行動できる子に指導してもらえたんだと、感謝の気持ちがどんどん湧いてきて、気取った文章を書けなくなりました。
子供が通っていた小学校は、体験学習に力を入れている学校なので生きる力を付けさせてくれたと思っています。
そんな風にどこの小学校でも何かしらの特徴がありますよね
それらを盛り込んで文章を組み立てると、読むときにも気持ちが込められるし、集中できるので緊張がちょっとだけ緩みます。
ということで、まずはどのように文章を組み立てていくかを説明しますね
文章を組み立て
謝辞を考える際に、下記の順番通りにしていくと、上手く文章を組み立てられます。
手紙の書き方の基本って前文があって、主文で締めの挨拶となりますよね
謝辞も基本は同じなのではないかと教頭先生から借りた歴代の謝辞で感じました。
前文にあたるところには春を感じさせるような時候の言葉を入れて、卒業式を開催していただいたお礼の言葉。
続いて、来賓の方々へ臨席していただいたお礼の言葉。
ここまではどうしても堅苦しい言い回しになってしまいますね
そして、子供が入学したころの幼い様子から次第に成長していく姿をエピソードを交えていくと謝辞を聞いている人達がその頃の姿を思い出し、本当に成長したんだなと先生や保護者の涙を誘うかも・・・。
(卒業生にとって思い出深いエピソード1つだけでもいいと思います。)
謝辞を読む人によっては卒業生へお祝いの言葉やはなむけの言葉を入れている方と、入れない方とに分かれていました。
締めの言葉として、先生方へ6年間お世話になったことへのお礼の言葉と、これからも子供たちを見守ってくださるようにお願いする言葉。
最後に、卒業式当日の年月日と保護者代表 ○○ ○○(氏名)
文章の組み立て方を箇条書きすると次のようになります。
1.季語などを含んだ文章から始める
2.教職員方へ卒業式を開いてくれたことへのお礼の言葉
3.来賓の方々へ臨席してくれたお礼の言葉
4.子供が入学したときから卒業までの思い出のエピソード
5.教職員方へこれまでのお礼とこれからへのお願いの言葉
年月日 保護者代表 氏名
それぞれの項目については例文を交えて説明しますね
卒業式の謝辞各項目別の例文
謝辞全文通しての例文はネットで探すと沢山出て来ますが、それぞれの項目で言い回しなどで硬いなと思ったり、砕けすぎていたりとその部分だけでも違う言い方はないのかなと探すことがあると思いますので、ここでは全文ではなく各項目ごとに例文を集めてみました。
文章の例文を少し書きだしましたのでアレンジしてもいいしこのまま使ってもいいです。
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1.季語などを含んだ文章から始める
・暖かな日差しが差し込み、花のつぼみもふくらみ始め、春の訪れを感じさせる今日の佳き日に
・校庭の桜のつぼみも次第にふくらみ、春の訪れを感じさせるこの良き日に
・校庭の草木のつぼみもふくらみ始め、日の光には、春らしさが感じられるようになったこの佳き日に
・少しずつふくらみ始めた校庭の桜のつぼみ、やわらかな日の光に春の訪れを感じさせるこの佳き日に
・校庭の木々の芽吹きにも春の輝きを感じさせる今日の佳き日に
・やわらかな日ざしに花のつぼみもふくらみ始め若葉も萌えだす早春のこの佳き日に
・やわらかな日ざしに、若葉も萌え出す早春のこの佳き日に
・暖かな優しい日差しの中に、春の訪れを感じるこの佳き日に
・あたたかな日差しとやさしいそよ風に,春の訪れを感じるこの佳き日に
・草花の芽吹きに、あたたかな春の訪れを感じるこの佳き日に
・穏やかな日差しの中に春の訪れを感じるこの佳き日に
・暖かかな陽射しの中に、春の光を感じるこの佳き日に
・校庭の花壇に咲く花々と暖かな陽気に春の訪れを感じるこの佳き日に
・日差しの暖かさが増し、春の息吹がひしひしと感じられるこの佳き日に
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2.教職員方へ卒業式を開いてくれたことへのお礼の言葉
・わたくしどもの子どもたちのために、厳粛かつ盛大な卒業証書授与式を執り行なっていただきまして、誠に、ありがとうございました。校長先生をはじめ、諸先生方に、保護者一同、厚く御礼申し上げます。
・私どもの子どもたちのために、厳粛かつ盛大な卒業証書授与式を執り行っていただき、誠にありがとうございました。
校長先生をはじめ、すべての教職員の皆様に、保護者一同、心より厚く御礼申し上げます。
・子どもたちのためにこのような素晴らしい卒業証書授与式を挙行していただきまして、誠にありがとうございます。校長先生をはじめ、諸先生方に、保護者一同厚く御礼申し上げます。
・このように感動的で、心温まる卒業証書授与式を挙げていただきまして、誠にありがとうございました。校長先生をはじめ、諸先生方に、保護者一同、心よりお礼申しあげます。
・このような素晴らしい卒業証書授与式を挙行して頂きました事を校長先生始め、諸先生方に保護者一同厚く御礼申し上げます。
・○○小学校の校長先生はじめ先生方、本日○○○名の児童に卒業証書を授与されましたことを、厚くお礼申し上げます。
・このように晴れやかな卒業証書授与式を挙げていただき、ありがとうございます。
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3.来賓の方々へ参列してくれたお礼の言葉
・ご来賓の皆様には、ご臨席、また暖かいご祝辞を賜り、心より御礼を申し上げます。
・ご来賓の方々をはじめ、多くの皆さまには公私ともにお忙しい中、ご臨席を賜りまして、誠にありがとうございます。
・来賓の皆様におかれましては、公私共にお忙しい中ご臨席を賜りまして、誠にありがとうございました。
・ご来賓の皆さまには、お忙しい中ご列席いただき温かい祝福と励ましのお言葉をちょうだいいたしました。心より御礼申し上げます。
・ご来賓の皆様本日のご出席、また温かいお祝辞を心から感謝いたします。
・来賓の皆様、地域の皆様にも、保護者を代表いたしまして、お礼申し上げます。誠に、ありがとうございました。
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4.子供が入学したときから卒業までの思い出のエピソード
・満開の桜のもと、小さなわが子の手をひいて門をくぐったのがつい先日のことのように思い出されます。
・6年前に小学校の門をくぐりました、あの幼かった子どもたちの姿が、つい先日のことのように思い出されます。
・6年前の春に、桜の花びらが舞う、校門をくぐった幼い後ろ姿がつい先日のことのように思い出されます。
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子供たちのエピソードは運動会や文化祭、林間学校、修学旅行などどれか一つでも思い出に強く残っているものを書きだすと、スラスラでてきますよ
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5.教職員方へこれまでのお礼とこれからへのお願いの言葉
・今日までお世話になった先生方、どうぞ今後とも子どもたちを見守ってくださいますよう、お願い申しあげます。
・子どもたちはこの◯◯小学校を卒業いたしますが、教職員の皆様、そして地域の皆様には、子どもたちを今後とも見守り、ご指導いただきますよう、心よりお願い申し上げます。
・誠に勝手ではございますが、今後とも温かく見守ってくださいますようお願い申し上げます。
・いつも○○小学校の子ども達を暖かく見守っていただいている地域の皆様方にも心からお礼を申し上げます。
・先生方、ご来賓の皆さまには、どうぞ今後も子どもたちを見守っていてくださいますよう、心よりお願い申し上げます。
・先生がた、どうぞ子どもの将来をいつまでも見守ってくださるようお願いします。
・諸先生方、地域の皆様にはこれからも、温かく見守っていただき、時には叱咤激励くだされば幸いです。
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締めの言葉
・○○小学校の益々のご発展と校長先生をはじめ、諸先生方職員の方々のご健康とご活躍をお祈り申し上げましてお礼の言葉とさせていただきます。
・○○小学校の益々のご発展と、校長先生をはじめ、諸先生方の、ご健康と、お幸せをお祈り申し上げまして、お礼の言葉とさせていただきます。
・○○小学校の益々のご発展と、校長先生をはじめ、諸先生方、そして今日ご臨席の皆様のご健康とご多幸をお祈り致しまして、お礼の言葉とさせて頂きます。
・校長先生を始め諸先生方のご健勝と○○小学校の益々のご発展をこころより祈念いたしまして、御礼の言葉とさせて頂きます。
・○○小学校の益々のご発展と教職員の皆さまのご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げまして御礼の言葉とさせていただきます。
・校長先生はじめ諸先生方、ならびに本日ご列席の皆様方のご健勝と○○小学校の益々の発展をお祈り申し上げまして、御礼の言葉とさせていただきます。
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定型文のような例文ですが、だいたいの方がこのどれかを使っています。
そのくらい変えようがないということなんですよ
なので、子供たちの成長の部分のエピソードでその小学校らしさを出していけばいいと思いました。
謝辞を書けない!毛筆代筆してくれる人って
謝辞は奉書紙に毛筆で書くんです。
字が下手なので毛筆で書くなってとんでもない事と、悩みました。
最初はパソコンで出来ないかと試行錯誤しましたが、私が謝辞する時代にはまだそこまでの技術は無かったんです。
いまは、パソコンで印刷できるような紙と設定がありますけどね
で、困った私が頼ったのは二男の同級生の祖父です。
この方は、趣味で書道をされていると聞いたので、頼んでみると「俺でいいなら書いてあげるよ」と言ってくれました。
もしダメなら、息子たちが通っている書道の先生にお願いしようと思っていましたので助かりました。
この様に、身の回りを探してみると書道をたしなんでいる方がいるので、お願いしてみるといいですよ。
私が、最初に書道の先生にお願いしなかったのは、書く事で収入を得ている人に気軽にお願いできないと思ったからです。
もちろん、お礼はしますが書道の先生はそう言ったお礼を受け取ってくれない方なので、ためらってしまいました。
二男の同級生の祖父は私も良く知っている方なので、頼みやすかったのもあります。
また、身近に代筆してくださるようなかたが見当たらない場合には、代筆を職業としている方もいます。
結婚の時の結納の目録とか、手書き賞状、毛筆宛名書き、結婚式招待状宛名書き、卒業証書などを書いてくれる毛筆筆耕というのがあります。
ただ、1文字いくらの世界なので、自腹でそのお金を出せるかというと難しいかなとも思います。
なので、これは参考にしていただければいいかな
まとめ
謝辞は、何もない所から書き始めると、考えがまとまらないくなってしまいますから各項目の例文を参考にしてアレンジしたり、そのまま使ったりと最初はパズルのように組み立てみると、全体がみえてきますから、そこから子供たちのエピソードに絞ってかくと楽ですよ
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