成人式を終えて帰宅した娘さんの振り袖を衣紋掛けにかけていると、娘さんが生まれた時からのことが思い出されたのではないでしょうか?
20年間慈しんで育てた子が無事に成人したのですからね
お母様、お疲れ様でした。
ところで、振り袖のお手入れの方法はご存知でしょうか?
すぐに仕舞ってしまうと、次に使うときにシミがでていたりして大変なことになってしまいますよ
振り袖が、次に活躍するのは来年なのか数年後なのかは今の段階ではわかりませんよね
だからこそ、きちんと手入れをしてしまっておきましょう。
振り袖のお手入れの仕方や保管等について、説明しますね
振り袖を脱いだ後の手入れのはどうするの?
着物は、肌襦袢、長じゅばんと何枚も重ねてきますので、寒い中でも着物の中は湿気がこもってしまいます。
なので、脱いだらそれぞれに風を通して湿気を取ってください。
着物用のハンガーに振り袖と長じゅばんと帯をそれぞれかけて一晩部屋の中で干してください。
その際に、小物類にも風を通すようにしておいてください。
一晩干したら、着物についた埃を擦らないようにそっとタオルなどで払ってください。
袖口や襟、裾などは丁寧にみて埃を払ってください。
埃を払うときに着物全体にシミ等がついていないかもチェックします。
もし、シミが見つかった場合には、その箇所を糸で印をつけておきます。
また、何のシミのかを娘さんに聞いてメモしておいてください。
足袋は、その日のうちに手洗いをして陰干しした後にアイロンをかけておきます。
指先などが汚れやすいので、手洗いで落ちなかった場合には歯ブラシなどを使ってこすっても大丈夫です。
草履もしまう前に陰干しして風を通してください。
そして、年に1回~2回は収納してあるところから出して、風を通してあげてください。
昔の人は土用の虫干しといって、直射日光が入らない風が通り抜ける部屋に干す習慣がありました。
今でも、着物には必要なことなので大変でしょうがやってくださいね
振り袖のたたみ方
振り袖も他の着物と同じようにたためますが、袖の部分をどうするのか悩むんですよね
拡げた時に覚えておけばよかったと後悔したことがあります。
Youtubeに振り袖のたたみかたで、分かりやすいのがありましたので、こちらをみてください。
振り袖のたたみ方
振り袖はクリーニングに出してからしまった方が良い?
振り袖を次に着るのがいつになるか分からない場合には、長く仕舞っておくことになりますよね
その場合に、汗が着物に染み込んでいたら、仕舞っているあいだに、白い部分が変色してしまう可能性があります。
また、小さなシミが見つかった場合も、ちゃっと抜いておかないと、カビたり、シミが目立つようになってしまいます。
汗だけなら汗抜きという洗い方がありますので、そのように業者に伝えれば、丸洗いよりは安く済みます。
着物専門のクリーニングといってもどこにあるか分からないでしょうから、購入した呉服屋さんに頼むのが一番安全でキレイに仕上げてくれます。
あるいは、呉服屋さんに馴染みの悉皆屋(しっかいや)さんを紹介してもらって、持って行ってもいいでしょう。
振袖を保管するのは衣裳箱でもいい?
着物をたくさん持っている方は桐の和ダンスをもっていらしゃいますが、数枚程度だとタンスは必要ないですよね
でも、着物は小さくたたんでしまうと、たたみジワが酷くなってしまいます。
出来る事なら畳紙(たとうし)に入ったままのサイズで仕舞ってください。
その際に収納する箱は、紙の箱は避けてください。
箱はプラスチックでもいいですが、埃が入らないようなものが良いです。
理想は、着物が数枚入る桐箱ですね
桐箱は軽くて持ち運びやすく、調湿作用があるので中に入っている物が湿気ないようになっています。
私も数枚だけですが、着物を湿気ないように桐箱に入れて天袋に収納してありました。
鉄筋コンクリート製の我が家では湿気が少ない場所というのが天袋くらいしかなかったためです。
梅雨の一番湿気が酷い時に、着物を出す機会があって、箱を出そうとしたら、周りがちょっと濡れていました。
焦って、着物を確認してみたところ桐箱の中は何ともなかったんです。
近くに置いてあった紙の箱は形が崩れていて、この時桐箱の凄さを確認しました。
まとめ
着物は、着た後の手入れ次第で、長く着ることが出来ます。
振り袖も、娘さんからお孫さんへと引き継がれていけるようにお手入れをしてくださいね
収納も桐箱は、本当におススメです。
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